前編URL:https://sewanowa.com/info/「せわのわ」他職種対談!~看護師x薬剤師・前編~
(稲澤:看護師、服部:薬剤師)
▼「せわのわ」での看×薬 連携の事例
稲澤:
いつも相談をさせて頂いていますが、うまく連携がとれたなと感じる事例についてお話をさせてください!
私の方では、皮膚疾患の方への介入が印象的でした。
薬剤性の疾患が出てしまっている方で、先生に相談をしても原因が分からなかったケース。
服部さんと連携をとって、先生に検査を依頼し、薬を調整しながら経過観察、薬の取捨選択をしていった結果、症状も落ち着いていったのを覚えています。
服部:
肝機能が原因じゃないの?って話になった方ですよね??
稲澤:
そうです!そうです!
服部:
タイムリーに情報共有ができたといった意味で、連携がうまくいったケースでしたよね。
稲澤:
そうですね。
看護師が生活環境を、薬剤師が薬剤の管理をして、そこでの話し合いがスムーズに取れたのはとても良かったです。
お薬への不安感が強く、不眠にまでなってしまうような方だったので、ご本人としても安心だったと思います。
服部:
薬剤師の目線としても、普段の生活の様子について看護師さんから詳細な情報をもらえることはとても助かりますね。
例えば、薬の内服管理が難しい方の時も、普段の生活の様子やお薬の内服状況についての情報は、お薬を管理していくうえでとても参考になっています。
稲澤:
ご自身での内服管理が難しい方も、残薬していってしまう方も多いので、お薬の整理については本当に助かります…(汗)。
あとは、終末期の方の麻薬の管理なんかも助けられています。
私達がよく分かっていない麻薬の特徴などについて事前に相談をすることで、主治医の先生にもより的確な提案ができていると感じます。
方針が決まった後についても、薬の取り寄せや管理もお願いできる点も助かりますし。
服部:
ありがとうございます。
まだまだ運営上での課題もありますし、より良い連携のとり方についても工夫の余地もあると思っています。
そういった改善についても、これから定期的に話し合っていきたいですね。
稲澤:
是非!よろしくお願いします!!!
※看薬連携の利点について整理※
◎看護師視点での利点
・薬に関する詳しい情報について相談できる
・スピーディーに薬の用意をしてもらえる
・薬に対する不安感が強い方の場合、薬剤師から薬の説明をしてもらえる
◎薬剤師視点での利点
・生活や状態に関する、より詳しい情報を教えてもらえる
・薬剤師と看護師でのWチェックができる ※飲み忘れのチェックなど
・患者さんとの関係性構築における架け橋になってもらえる
▼(おまけ)せわのわの「こども薬剤師体験」について
せわのわでは毎週土曜日に「こども薬剤師体験」といったイベントをせわのわ施設内で開催しております。
※現在は、新規申し込みは終了させて頂いております。
実際の調剤薬局内で薬剤師の仕事を子どもたちに擬似体験してもらうことで、
・子ども達に薬のことについて興味をもってもらう
・親御さん達と薬について話し合い機会をつくる
・皆さんに薬の処方までの流れを知ってもらう
といったことを目的としております。
具体的な内容としては、
・一包化体験(お薬のパック詰め)
・軟膏体験(軟膏の混合)
・水剤体験(シロップ剤の混合)
といったものが用意されていて、お薬に見立てたお菓子やジュースをつかった体験型のイベントとなっております。
これまでにも、100人以上の様々なお子さんに参加して頂き、
「楽しかった」
「薬局の裏側のイメージが持てるようになった」
「薬剤師という仕事に興味をもった」
といった、様々なお声を頂いております。
地域の方を支えていく「在宅」「訪問」を担う施設だからこそ、せわのわでは地域の方と繋がっていくためのこのようなイベントを今後も引き続き開催をしていきたいと考えています。
イベント情報については、当ホームページもしくはSNS上でお知らせいたしますので、チェックして頂けると嬉しいです!
看護師:稲澤